「食欲の秋」「芸術の秋」「読書の秋」ってどこから来たの?由来と意味を解説

秋の行事

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なぜ「秋」なのか?

日本では昔から、秋は「実りの季節」「涼しくて過ごしやすい季節」とされてきました。稲の収穫をはじめ、果物や野菜も旬を迎えますし、夏の暑さがやわらいで活動に適した時期になります。そのため、古くから「○○の秋」と表現して、いろんな活動にぴったりの季節だとされてきたのです。


「食欲の秋」の由来

  • 自然の恵みが豊富だから
    秋は収穫の季節。新米、さつまいも、栗、きのこ、さんまなど、美味しい食材が揃います。昔の人にとっても、秋は「食べる楽しみ」が特に大きい季節でした。
  • 気候的な要因も関係
    夏は暑さで食欲が落ちがちですが、秋になると涼しくなって食欲が戻ります。

「天高く馬肥ゆる秋」ということわざが由来にっている説もあります

「天高く馬肥ゆる秋」は恐い言葉だった!?

秋は、空がすみきって高く見え、食べ物がおいしく馬も大きくなるような、さわやかなよい季節だということ。
引用元:ことわざ・慣用句の百科事典https://proverb-encyclopedia.com/tentakaku/

現在はこのような意味合いで使われることが多いことわざですね。また、「馬肥ゆる」は俳句で秋の季語としても使われています。

一見、秋の草原でのんびり草をはむ馬というほのぼのとした光景が目に浮かびますが、もともとの故事は杜審言(としんげん)という昔の中国の詩人が書いた詩から来ています。

「騎馬民族が肥えて強くなった馬に乗って襲ってくるかもしれないから気をつけろ」という、少し恐い意味だったそうです。

「芸術の秋」の由来

  • 大正時代のキャッチフレーズがきっかけ
    1918年(大正7年)、雑誌『新潮』が「美術の秋」というキャッチコピーを使ったことが始まりとされています。これが「芸術の秋」として広まりました。
  • 秋は感性が高まりやすい季節
    気候が穏やかで、文化活動や創作活動に集中しやすいことから、芸術鑑賞や創作にぴったりの時期だと考えられました。

秋の温度や湿度が絵画や楽器にやさしいから、という説もありましたよ!

美術展やコンサートが秋に開催される納得の理由

美術展やコンサートは秋になると特に多く開催されているような印象がありませんか?

これは「芸術の秋」にちなんで多く企画されいている、というのももちろんありますが、秋に美術展やコンサートを開催すること自体に合理的な部分もあるんです!

・美術品や楽器は温度や湿度の影響を受けやすい

美術品の中には温湿度の影響を考えて、普段は一般に公開されていないものもあります。また、オーケストラに多い木製楽器は特に温度や湿度で楽器自体の傷みにつながったり、音程が合わなくなったりもします。

美術展やコンサートの場合、展示や演奏そのものだけでなく、美術品や楽器は輸送する間も温湿度の影響を受けるため、高温多湿だったり、寒冷や乾燥にも常に注意が必要です。

梅雨が終わり、冬本番の寒さや乾燥がはじまるまでの「秋」は美術品にも楽器にもやさしい季節と言えるのです。


「読書の秋」の由来

  • 古典文学がルーツという説
    中国・唐の詩人、韓愈(かんゆ)の詩の一節「燈火稍可親(秋は夜が長く、灯火の下で本を読むのに良い季節)」が、日本に伝わり、秋=読書の季節というイメージが生まれました。
  • 日本で大きく広まったのは戦後まもなく
    終戦からまもない1947年(昭和22年)に出版社や図書館の関連団体が読書の力で平和で文化的な日本を創ろうという名目のもと「読書週間」を秋に復活させました。今でも10月下旬~11月上旬に「読書週間」が行われています。

秋分を過ぎた秋の夜長に、涼やかに読書を楽しむ、という気候ともマッチしてますね

子どもに説明すると?

「秋は、たべものがいっぱいとれるし、すずしくてすごしやすいよね。だから、ごはんがおいしい季節(食欲の秋)だし、絵を見たりつくったりするのにちょうどいい(芸術の秋)し、本もゆっくり読める(読書の秋)んだよ」と伝えるとわかりやすいです。


まとめ

「食欲の秋」「芸術の秋」「読書の秋」は、どれも“秋は人の心と体がいちばん活動しやすい季節”ということを表す言葉でした。由来を知ってから秋を過ごすと、毎日の景色や食べ物、文化活動がより楽しく感じられそうです。

参照リンク集

天高く馬肥ゆる秋 | 予科練平和記念館ブログ

音楽会や美術展がに多い理由とは? – ウェザーニュース

読書週間」素材集 – 公益社団法人 読書推進運動協議会

読書の秋」 – 日本経済新聞

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