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🍂 紅葉狩りとは?
秋になると木の葉が赤や黄色に色づきますね。
日本では、山や公園に出かけてその景色を楽しむことを 「紅葉狩り(もみじがり)」 といいます。
「狩り」という言葉を聞くと、イノシシやシカを獲るイメージがあるかもしれませんが、ここでは「自然の中に入って、美しいものを見つけて楽しむ」という意味なんです。

もみじの葉っぱを捕まえなくても、もみじ狩りっていうんだね!
🍂 なぜ「狩り」というの?
平安時代の貴族たちは、山野に出て自然を楽しむ遊びをしていました。
その中で 花や紅葉を探して鑑賞することも「狩り」と呼んだ のが始まりとされています。
本来「狩り」は動物を獲ることでしたが、紅葉や花を探して歩くことも「狩り」と表現するようになったんです。
のちに「いちご狩り」や「ぶどう狩り」などにも広がりました。

いちごやぶどうは手でとるから、狩りっぽいって思ってたよ!
🍂 どうして葉っぱが赤や黄色になるの?
木の葉っぱは、普段は「葉緑素(クロロフィル)」という成分で緑色に見えています。
秋になると気温が下がって日が短くなるため、葉緑素が分解されて消えていきます。
そのときに現れるのが カロテノイド(黄色) や アントシアニン(赤色) という成分です。
その結果、木々が赤や黄色に美しく色づくのです。
🍂 紅葉がきれいに色づく条件は?
紅葉の鮮やかさは自然条件に左右されます。
特に重要なのは以下の3つ:
- 朝晩の冷え込み → 気温が下がるとアントシアニンが作られやすくなり、赤が鮮やかに。
- 昼間の十分な日照 → 光合成が活発になることで、葉に糖分がたまりアントシアニンが生成。
- 適度な湿度 → 乾燥しすぎると葉が傷んで色づきが悪くなる。
つまり、昼は晴れて暖かく、夜は冷え込む ― そんな気候が「紅葉日和」なんです。

いわゆる寒暖差がキレイな色付きの条件なんですね
🍂 日本文化と紅葉
紅葉は単なる自然現象ではなく、日本文化と深い結びつきがあります。
- 和歌や俳句
古今和歌集や万葉集には、紅葉を詠んだ歌が数多く残っています。
例:「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」など、自然と人の営みを結びつけて詠んでいます。 - 絵画や屏風
平安・室町時代には紅葉を題材にした絵巻や屏風絵も多く作られました。紅葉は「秋の美の象徴」として描かれてきたのです。
🍂 子どもにわかりやすく説明すると?
- 秋になると葉っぱの色が変わるのは「葉っぱの中の色の成分が変化していくから」なんだよ。
- 「紅葉狩り」は「葉っぱをとる」ことじゃなくて、「きれいな景色を見つけにいく」ことだよ。
- むかしの人は紅葉を見に山へ行って楽しんでいたんだよ。
🍂 世界にも紅葉狩りはある?
日本の「紅葉狩り」は独特の文化ですが、海外でも紅葉を楽しむ習慣はあります。
- アメリカやカナダ → 「フォーリッジ(foliage viewing)」と呼ばれ、秋は観光の目玉。特にメープルの紅葉が有名。
でも「もみじ狩り」という特別な言葉や行事として発展したのは日本ならではです。
海外と比べると日本の紅葉は樹木の種類が多く色合いも色彩豊かなため、観光目的としても人気があるようです。
「紅葉(こうよう/もみじ)」の読みの違い
日本語の「紅葉」はちょっと不思議で面白い読み方をします。
- 「こうよう」 → 葉っぱの色が変わる現象を表す
例:「山がこうようしてきれいだね」 - 「もみじ」 → 色づいた葉っぱやカエデ類そのものを指す
本来は古語「もみつ(染める)」が語源。
例:「赤いもみじをひろったよ」 - 紅葉狩りは「もみじがり」
「こうようがり」とは読まないんです。
実は「もみじ=カエデ」ではなく、イチョウやナナカマドなども含めた色づいた葉っぱ全般を指す言葉でもあります。

へえ!じゃあ「もみじ」っていっぱい種類があるんだね!
また、古典文学では「山がもみじする」という表現も使われ、紅葉が“動詞”のように使われていたのも面白いポイント。
英語だと autumn leaves や fall foliage になりますが、日本語みたいに「現象と植物名が同じ漢字」で表すのは珍しいんです。




